軸受メーカーとしてスタートしたNTNは、1918年の創業以来、摩擦や潤滑、素材表面の改良などに加え、機能性樹脂、セラミックなどをはじめとする新素材の研究や、精密製品そのものである軸受には欠かすことのできない計測技術などの基礎研究を続けてきました。 また、その一方で、長年にわたり培ってきた基礎研究の成果やノウハウを活かし、軸受メーカーから精密機器の総合メーカーへと脱皮を果たしました。 さらには、これらの研究にとどまらず、さまざまな精密製品を産み出すための生産設備をも研究・開発し、高精度、高品質、高効率とともに、省人化によるコストダウンを実現しています。 そして、これらの成果を国内はもとよりグローバルに展開しています。
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NTNの各研究所では、相互の情報交換や他部門との連携はもちろんのこと、社外にも積極的に出かけ、お客さまの研究・開発部門と膝を交えたり、大学などと共同で研究を進めたり、あらゆる方面で研究・開発に取り組んでいます。 たとえば、ボールを使った従来の転がり軸受が使用できないようなきわめて狭い箇所には、ニードル(針状ころ)軸受を適用することによって、その問題を解決し、ニードル軸受においては国内のトップメーカーとして、地歩を固めています。 そして、お客さまの新製品開発や各種実験などにも参画し、自動車・コンピュータ・医療機器・宇宙関連・産業用ロボットなど、さまざまな分野で新しい挑戦を果敢に繰り広げています。 |
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HDDモーターには従来玉軸受が使われていましたが、これに代わるものとして流体動圧軸受が注目されています。 流体動圧軸受は、軸受に溝をつくり軸との間に潤滑油などの液体を封入して非接触で回転するため、玉軸受よりぶれがなく静粛性が高いことが魅力の理由です。さらに、NTNの流体動圧軸受では、軸受そのものに潤滑油を含ますことが出来る焼結含油軸受を使用しているため、突発的な焼き付き現象が発生せず、ハードディスクに記憶されたデータが読み出し不能になるような不具合が発生しない特徴を持っています。 携帯電話、音楽プレーヤー、カーナビなど小径HDDが搭載される製品の需要急増を背景に、今、NTNの流体動圧軸受が注目を浴びています | |